特定健診をお考えの方はこちら

患者さんから、

・健診って受ける意味ありますか?

病院や診療所に通院しているので、特定健診は受けなくていいですよね!?

というご質問を受けることがよくあります。

特定健診・健康診断の意義とは

疾患予防・早期発見のための健康診断」と、
疾患治療のための病院での日々の検査」はそもそも意味合いが異なります。

私は病院勤務医時代は循環器内科・腎臓内科として外来をしており、糖尿病・高血圧・高脂血症(脂質異常症)などの生活習慣病もお持ちの陳旧性心筋梗塞・狭心症、慢性心不全・慢性腎不全の患者さんも多かったため、結果的には特定検診で行うような採血検査・心電図検査は年1回以上実施している方が多かったですが、

それはあくまで病気の治療・管理のために保険診療の規則に則って行っているものであり、疾患予防・早期発見という目で全ての通院患者さんに年1回の健診項目を漏れなく行うのは難しいですし、病状に関係なく一律に定期検査を行うのは保険診療のルールからは不適切です。

また、同じ検査結果の数値でも、特定の病気の治療を通してみる場合と、健診としてみる場合では意味合いが異なり、患者さんへのご説明の仕方も違ってきます。

ご自身の健康に主体的に向き合う機会

特定健診・健康診断には、検査結果(数値)が得られるということに留まらず、ご自身の健康に主体的に向き合う機会を年1回持つという大切な意義があると考えています。

病院外来でのいくらか受動的な検査と異なり、健康診断はご自身で準備し、結果も確認するという能動的な行動が必要です。

仕事、育児、介護、いろいろな理由で、健康なんて顧みている場合じゃないし、病院なんて受診したことがない、という方もたくさんおられるかと思います。

面倒に思われることもあるかもしれませんが、1年に1回、1年間頑張っているご自身の身体を労り、主体的にご自身の健康について向き合ってみる機会だと捉えて、毎年受診していただきたいと思います

定期的に通院しなくとも、健康診断で一度訪れたことがある病院・クリニックがあれば、万一思いがけずに体調が悪くなった時にも受診しやすいものです。年1回、どこかで時間を作って特定健診制度を利用する習慣を作ってみませんか?

特定検診、大阪市がん健診、各種予防接種も行っています。

採血・エコー・CTなどでの二次精査も実施可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。