当院で実施可能な検査
<外注検査>
血液検査・尿検査など、
ほぼ全ての検査項目が検査可能。
>翌日~翌々日には結果判明
(特殊な項目は5~7日程度)
<院内検査>
尿検査(定性・尿蛋白半定量)
末梢血(貧血・炎症)
糖代謝(血糖値・HbA1c)
生化学(肝胆膵・腎機能・電解質・CK)
心筋マーカー(トロポニンI)
心不全マーカー(BNP)
血液ガス(動脈血・静脈血液ガス)
>5~30分程度で結果判明
貧血・炎症をみる採血だけでなく、
肝機能・腎機能・心筋マーカーなど、
病院の夜間救急外来で測定するような項目を
院内で測定可能。
急病の際は病院に紹介する前に、
CT・エコー検査、院内採血検査を行い、
院内で検査・診断を進めることができます。
糖尿病のHbA1cは指先からの採血で測定可。
*院内検査機器は同時に測定可能な検体数に限りがありますので、診療状況・病状により外注検査・院内検査を選択させていただきます。急病等、当日中の判断が必要な場合はお時間をいただいて当日に院内検査を実施し、診断結果によっては即日病院へ紹介する等の対応をしています。
検尿検査
- 膀胱炎や尿管結石の診断
- 腎炎・ネフローゼ症候群の診断、経過観察
- 糖尿病性腎症の初期診断、経過観察
- 慢性腎臓病の経過観察
一般的な尿定性検査のみでなく、
尿蛋白の量、微量アルブミン尿を評価する半定量検査も実施可能です。
糖尿病性腎症、高血圧性腎疾患(腎硬化症)、腎炎・ネフローゼ症候群においては尿蛋白量が腎予後(透析に至るかどうか)に関係し、尿蛋白を減らす治療が重要です。
食事療法、降圧治療などの効果を定期的な検尿検査で診ていきます。
末梢血・CRP検査
感染症などで認める炎症の程度や、貧血の状態を調べます
採血後、数分で結果が判明します。
生化学検査
院内で測定可能な項目
- 肝胆道系酵素(肝機能等)
AST,ALT,ALP,γGTP,LDH,T-BIL - 膵酵素:AMY
- 腎機能:BUN,CRE,UA
- 電解質:Na,K,Cl
救急外来などで測定する、救急疾患の初期診断に必要な項目を一通り測定できます。
20~30分ほどで結果が判明します。
血糖値・HbA1c
糖尿病の診断、治療効果判定などに用います。
HbA1cも15分程度で結果が判明します。
(指先での採血でも測定可能です)
糖尿病の方では血糖値が大きく上下するため、一定期間の血糖値の平均を表す指標を用いて治療効果を判断します。その代表的な指標がHbA1cです。
心臓病のマーカー
院内で測定可能な項目
- BNP:心不全のマーカー
- h-FABP:心筋梗塞などの診断補助
BNPは自覚症状や診察所見、レントゲンやエコーと併せて、心不全の経過観察に用います。定期通院で症状が安定している場合は外注検査でも十分ですが、急性心不全の初診時や、慢性心不全の急性増悪時には院内で測定します。
血液ガス検査
体内の酸素濃度や、血液の酸・アルカリのバランスなどを測定します。
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- 乳酸アシドーシス
- 腎不全による代謝性アシドーシス
などの酸塩基平衡異常
- CO2ナルコーシスなどの換気障害
- 肺炎等による低酸素血症
などの呼吸・換気障害
の状態を判断します。
クリニックの診療では使用頻度は高くはないですが、重篤な病状の患者さんが受診された際に迅速な鑑別診断を行うため準備しています。
血液ガス検査のみで、貧血の有無や、腎機能(クレアチニン値)、電解質、乳酸値なども同時に評価できます。