高血圧症 | うえはら内科クリニック | 大阪市旭区・関目高殿駅前
高血圧症治療の意義
血圧が高い方へ
「症状がないから薬は飲みたくない」そう考えておられませんか?症状が無い間は心配ないのでしょうか?
高血圧症が関連する脳出血・脳梗塞、心筋梗塞・狭心症、大動脈解離などの心血管疾患はある日突然起こります。
症状がでた時には既に重篤な状態であることが多く、症状がない今だからこそ取り組みを始めましょう。
薬を飲みたく無いという方も、
「血圧測定・運動・減量・塩分制限」から始めてください
高血圧がある方は、
1日の食塩摂取量6.0g未満が目標です。
市販の書籍・スマホアプリなどで、食事内容から大まかな1日の食塩摂取量を把握することができます。
実は、尿検査でも塩分摂取量が推定できます。試しに一度検査してみませんか?
血圧の測り方
家庭血圧測定のポイント
・1日2回、座って、1〜2分安静後
・2回測定し、その平均をみる
・上腕に巻く血圧計が望ましい
・手は机の上に置き、カフの高さと心臓の高さを合わせる
1)朝の血圧測定
・起床後1時間以内、排尿を済ませ、食事・内服をする前に測定する
2)夜の血圧測定
・就寝前
若く動脈硬化もほとんどない方は、測定条件による血圧の変動はあまりなく、終始正常血圧が保たれていますが、
高血圧症を発症し、塩分摂取過剰・塩分貯留や、動脈硬化が進行して血管が硬く・血管抵抗が高くなると血圧の変動が大きくなります。
あるいは、病院で測るときだけ血圧が高くなる白衣高血圧の方もおられます。
1回測った血圧が高かったからと言って降圧剤を増量すると、もともと高くはない時間帯の血圧が下がりすぎてしまうかもしれません。
そのため適切な降圧管理のためには、家庭血圧を測定し、落ちついた状態の血圧を常に評価することが大切です。
3回、4回測ったらどんどん血圧がさがってバラバラ!という方は、1回目の測定前の安静が足りないのかもしれません。
お忙しい日常の中ですが、時間があるときは血圧測定前に数分間、血圧計の前でゆっくりと気持ちを落ち着かせてから測定してみてください。
高血圧症に関連した症状
こんな症状はありませんか?
高血圧症(血圧高値)が疑われる症状です
- 頭痛
- めまい
- 肩こり
高血圧による合併症、高血圧緊急症が疑われる症状で、速やかな受診、精査、治療が必要です
- 激しい頭痛
- 意識障害
- 痙攣発作
- 視野障害
- 半身麻痺
- 胸痛、背部痛
- 呼吸困難
高血圧症に関連した検査異常
こんな異常を指摘されていませんか?
一度きちんと確認しましょう
- 血圧が高い
- 眼底検査で異常がある
- 心電図異常
ST異常・左室肥大など - 尿蛋白が陽性
- 腎機能異常
(Cr・eGFR)
かかりつけ医を探されていますか?
高血圧症治療の目的は、単に血圧の数値を下げることではありません。
将来、高血圧症による重篤な合併症が起こるリスクを下げることが大切で、そのための治療目標値があります。循環器専門医・腎臓専門医として、心血管合併症・動脈硬化のチェックを含め、降圧管理を行います。
「薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」そう思っている方もおられますが、難治性高血圧症においても食事療法・薬物療法で一定の降圧目標はいずれ達成可能です。担当医と患者さんが降圧目標を共有できていないことが多いと思います。降圧剤を服用する意味を考えなおしてみませんか。
病院で高血圧症に対する投薬を受けておられる方も、「血圧だけ」という方はむしろ少ないかもしれません。循環器専門医・腎臓専門医・総合内科専門医として、高血圧患者さんの様々な合併症についても、当院で総合的に診療します。
- 糖尿病
- 高脂血症
- 陳旧性脳梗塞
- 頚動脈硬化症、頚動脈狭窄症
- 心筋梗塞、狭心症
- 閉塞性下肢動脈硬化症
- 腎硬化症、慢性腎臓病
合併症を評価する検査
心血管合併症、動脈硬化の検査
- 頭部CT
- 頭部MRI(連携施設)
- 大血管単純CT
- 頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 脈波図(CAVI-ABI検査)
- 心電図検査、24時間心電図検査
腎硬化症の評価
- 一般尿検査
- 尿蛋白定量検査
- 腎機能(UN、Cr)